gangな恋
なんでここに…?
これって夢じゃないよな?
「亜由美…?」
「えっ亜由美さん!?」
「なんで…」
亜由美の登場に、その場にいるメンバーがざわつき始める。
私は声を出すことが出来ずに、ただ亜由美を見つめるだけで。
そんな私に、亜由美は優しく微笑んで、ゆっくりと歩き出す。
私の目の前で立ち止まった亜由美は、ちらっと司を見て、また私に視線を移した。
「………」
「…久しぶりだね、凜」
「…あ……う、ん…」
さっきまで声を出してたのに、まるで話し方を忘れたかのように、言葉が出ない。