gangな恋
「………」
「………」
目の前にいる亜由美はあの時と同じで、整った顔立ち、優しい表情―――
長かった髪はばっさりとショートカットに変わってるけど、亜由美だ。
「ごめんね、凜」
「……え?」
先に口を開いたのは亜由美。
てか、ごめんって何…?
なんで亜由美が謝ってんの……
「私さ…凜のことずっと苦しめてた…」
「っ違う……亜由美は私のせいでっ」
「ほら。…そうやって自分のこと責めるじゃん」
「なっ…」
亜由美はまた優しく私に笑いかける。
「私……怪我したのはやっぱ辛かった。それに……司のことも」
「………うん」