gangな恋


「………」


「………」




目の前にいる亜由美はあの時と同じで、整った顔立ち、優しい表情―――


長かった髪はばっさりとショートカットに変わってるけど、亜由美だ。




「ごめんね、凜」


「……え?」




先に口を開いたのは亜由美。






てか、ごめんって何…?


なんで亜由美が謝ってんの……




「私さ…凜のことずっと苦しめてた…」


「っ違う……亜由美は私のせいでっ」


「ほら。…そうやって自分のこと責めるじゃん」


「なっ…」






亜由美はまた優しく私に笑いかける。




「私……怪我したのはやっぱ辛かった。それに……司のことも」


「………うん」

< 291 / 367 >

この作品をシェア

pagetop