gangな恋
「亜由美…」
亜由美は何考えてんだろう……
亜由美が怪我したのも、あんな辛い思いしたのも、理由は私なのに……
「怒ってないの…?」
なんでそんなに平然としてるわけ?
戸惑いを隠せない私に、亜由美は笑って答えた。
「怒ってるよ」
「っ!」
「あー…って、凜に対してじゃないから!こいつ、こいつ。司にだよ」
そう言って亜由美は司を睨みつけた。
「私を騙したこともムカつくし、凜を苦しめたこともムカつく」
「……亜由美」
「本当にムカつく。気が狂いそうなくらい……」