gangな恋
和弥の家に到着した私達は、クリスマスの時のように賑わっていた。
そんな中、私は夏帆と亜由美の三人でベランダにやって来た。
「亜由美、学校行ってんだ」
「うん。…あの後、お母さんが学校探してくれてさ。たまたま校長が両親と面識がある人みたいで、入学の許可もらえたんだ」
「そっか……」
良かった……
亜由美も高校通ってるんだ……。
「……クス。もうっ!凜も夏帆も辛気臭いよっ」
「………」
「………亜由美。あの……陸上の方は…?」
なかなか口を開かない私の変わりに、夏帆が聞いてくれた。
気になっていたものの、なかなか自分から切り出せない私。
こういう時、夏帆がいてくれて本当に良かったと思うんだ。