gangな恋
先に座るように言われて、私はとりあえず席に着く。
斎藤和弥もパフェ食うんだな…
なんか、意外。
てか、ん?
店中の女の視線が斎藤和弥にいってるような……
そういやあいつ、学校でも騒がれてるもんな。
そんな奴がこんな眼鏡女とパフェだなんて……
笑える…!!
「はい、お待たせ…って、…なんかニヤけてる?」
いつの間にか斎藤和弥がトレーを持って目の前にいた。
「へっ…あ、ありがとうございます。……先輩、パフェじゃないんですね」
「俺はコーヒーで十分だからね………。俺がパフェ食うと思った?」
「もしパフェ食べてたら……引きますね」
私の言葉にクスッと笑った後、静かにコーヒーを飲みはじめた。