gangな恋


夏帆と別れて家に着く。


いつもの見慣れた玄関に靴を脱いで、リビングのドアを開けた――




「お母さん、ただいまー」


「あら凜、お帰りなさい」




私は両親と弟の4人家族。


お父さんは会社勤めで、お母さんは近所のスーパーでパートとして働いてる。


弟は中学二年生で私の二歳下になる。


まぁいたって普通の家庭―――




「お母さ〜ん、今日も行くから。美咲から連絡があった〜」


「あらそうなの?あんまり遅くならない内に帰りなさいね」


「分かってるよ」




そう言って自分の部屋に行って着替える。


メイクもして、髪は二つ結びを解いてストレート。


そしてクローゼットの中から出したのは






―――白の特攻服。

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