gangな恋
「…ん、凜っ!夏帆ちゃんが来てるわよ!」
お母さんの大声にカバっと飛び起きた。
「え!?もうこんな時間!?」
時計の針は19時40分を指してる。
バタバタと階段を下りて、玄関で私を待ってる夏帆に話しかける。
「夏帆〜サンキュー。つい寝てたわ」
「授業中も寝てんのに、よく寝る子ね〜」
「…悪かったわね」
お母さんに挨拶をして、私は夏帆のバイクの後ろに跨がった。
「…凜?今日は自分のに乗らないの?」
「たまにはいいじゃーん!」
「…はいはい。んじゃっ行くよ!」
豪快にエンジンを吹かせて、私達は出発した。