gangな恋
今から走りに行っても、他のメンバーには追い付かないだろうな――
つーかどのルート走ってんのかも分かんねぇけど。
そんな事を考えてると、コンビニの前でバイクが停まった。
「…なんで…コンビニ?」
私の問い掛けに「乗ってろ」とだけ答えて、和弥はコンビニの中へ入った。
何考えてんだよ和弥の奴。
「はぁ……」
あの和弥が夜龍の2代目、ねぇ。
絶対裏があるって思ってたけど…
「……まじで有り得ねぇ…」
私の独り言は11月の夜風に掻き消された―――