光~HIKARI~
家族っていいな。

しみじみ思っていた。



こうやって萌に料理を教えて、足りないものはレシピに書いてあげた。



奏の休みも終わり、バイトの毎日が始まった。


バイトに行って、帰ってからは、パパと買い物に行って、夕食を作る。

寝る前には萌のお弁当の準備。


夏休みで卓も帰ってきていたから、たまにバイト先に迎えに来てくれたりしていた。そのあと、デートしたり。


卓とは花火大会も行った。

その日はバイトも早く上がらせてもらって、ピンクの浴衣に着替えて、卓が迎えにくるのを待った。


卓、何て言うかな!


サプライズで驚かそうと奏は、卓には秘密にしていた。


七時、奏のケータイが鳴った。


「もしもーし、奏でーす!
あ、卓?もう着いた?
じゃあ、今行くね。
はぁい。」


< 17 / 85 >

この作品をシェア

pagetop