光~HIKARI~
奏は急いで玄関を出た。


奏を見た卓の顔。
まさか、浴衣だと思わなかったっていうような顔で、奏をじっとみる。


「どぉ!?カワイイ?」

ニコニコして聞くと、

「うん、めちゃめちゃ嬉しい!カワイイよ。」


恥ずかしそうに卓が言った。

そんな卓を見て、嬉しくなった。



車で、展望台のある公園に向かって、花火を見た。

キレイな打ち上げ花火。
色んな形の花火。
色んな色の花火。

北海道の空に咲く花火は特別にキレイでした。


花火を見て、食事をして、卓は奏を家まで送った。

奏と卓のデートはいつも、日付が変わる前にバイバイする。

親が心配するのもあったけれど、奏の体やバイトを気付かって卓は早く帰っていた。

そんな優しさが嬉しかった。



夏休みが過ぎるのも早くて、8月の最後の週には、奏は東京に戻った。


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