光~HIKARI~
奏は、一人になった部屋で、泣いた。
また、息ができない苦しさが襲った。
でも、どうしようもなくて、悔しさがあふれて。
頭がぐるぐるして、パニックになるばかり。
泣きつかれて、寝てしまった。


起きると、余計にみんなといることが苦痛になった。
帰りたい・・・

そんなことばかり考えていた。

それから、同級生といることが苦痛になり、先輩と行動をすることが多くなった。

食後も、先輩とタバコを吸いに外にでる。
同室の人とははなすけれど、部屋では寝るだけ。
そのまま、アメリカでの時間は過ぎていった。

帰国の日。
日本に帰国するのはクリスマス。

今年も卓と過ごすと思っていた奏は、空港に着くとすぐに卓に電話した。

「もしもし卓?奏、今日本に着いたよ!!!今日どうする??」
 
「ごめん、明日北海道に帰るから、今日は会えない。
また、北海道で会おうよ。」


「わかった。
じゃぁ、また。」


今年は一人のクリスマスかぁ。
少し卓に対してイライラしていた。

空港にはクリスマスを一緒にすごすという、仲間の彼氏や彼女が迎えに来ていた。

奏だって、彼氏いるもん・・・

そう思いながら、一人家に帰った。

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