光~HIKARI~
毎日、スーツを着て、朝から出かける。
くたくたになって帰宅する。
勉強して、寝る。
そんな日々をどれくらいすごしただろう・・・
きっと、1週間もたってなかったね。
奏のケータイが鳴る。
卓からの電話。
「奏、少ししか、日にちが経ってないけど。やっぱり、俺には奏が必要なんだ。」
「うん。」
奏は嬉しくて涙がでた。
奏には卓しかいないと思っていたから。
平穏な日々にもどりつつある。
そう思っていた。
奏は、必死に就活していることに疑問をかんじていた。
一応、書類は出したし。
やることはやっている。でも、何かが足りない気がした。
卓は
「1度、実家に帰って休んだら??」
「そうしようかな。明日からの予定を、キャンセルして、帰るね。」
奏は荷物をまとめて、翌日、北海道に帰った。