光~HIKARI~



肩を落とす奏。


就職・・・してなんになるのかな??
不合格・・・きっとご縁がなかったんだよね。


そう割り切った。


パパから、励ましの電話があった。

「そういう事もあるよ。パパなんて、何社落ちたかわからないぞ??」

笑って慰めてくれた。

「奏、北海道に帰ってこい。いい空気吸って、また、学校がんばればいいよ。」


パパ・・・頑張ってなんていわないで・・・
十分頑張ってるよ・・・もう頑張りたくない・・

そんな思いでいっぱいになる。

東京にいるのも苦痛だった。
北海道に帰ろう。そう思った。




北海道に戻った奏は、何もしなかった。

何もしたくなかった。
部屋に閉じこもるようになってしまった。
1日ベットから、出ない日も多かった。



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