光~HIKARI~
奏は、薬が切れてから、眠気がこない。
眠れる気がしない。
自分の価値ってなんだろう・・・そう思うと目から涙がこぼれる。
涙が止まらない。
横に寝ていた茜は、奏に気づいた。
「奏ちゃん??どうしたの??」
思っていたことを、正直に話した。
不安でたまらなかったんだ。
自分は神様にどうして生かされているのか、どうして、生きているのか、確実な答えがほしかった。
そう思うと涙が止まらなかったの。
寝ていたパパも起きて、朝が来るまで3人でたくさん話をしたんだ。
いろんな話。
死んだばぁちゃんのこと、お留守番しているクリームのこと。
自然と、笑うことできてた。
そのうち、みんな寝てしまった。
いつの間にか奏でも、眠ってしまった。
次の日、パパは仕事があるからといって、北海道にもどった。
茜は言った。
「奏ちゃん、もうしないでね。あんなこと」
「約束できない・・・」