光~HIKARI~
深く話を聞くと、
彼女も同じ病気だった。
でも、彼女はキラキラしていた。
仕事をしている。
奏とは違った。
でも、奏も、きっとこうなれる気がしてきた。
涼は毎日、病院に見舞いに来てくれた。
薬を飲んだことじゃ何も言わなかった。
ただ、そばにいてくれた。
そして、同じ病気の看護士さんのことを話す奏。
「奏も大丈夫だよ。あんなに素敵な人に出会えてよかったね。」
「うん」
「奏を支えるから」
「ありがとう」
大事な人がいるのに、奏は何をしてしまったんだろう・・・
もう、やめよう・・・
そう思った。
やっと、ゆとりが出てきた。