光~HIKARI~
今、そう信じている。


前に進むことは難しいことかもしれない。
でも、後ろには何もない。

前に光があるから、進む。





光はさしこむんだよ。



みんなに。




奏はね、いつも一人で頑張ってきたと思ってたの。でも、違ったね。奏には光は射さないと思ってたの。


光って誰かが、みつけてくれるんだと思ってたの。


でもね、例えば誰かがきっかけをくれるかもしれない。

そこから、光を探すのは奏だったの。



毎日死にたい…そう思っても誰も助けてはくれないの。

自分でちゃんと暖かい光がさしたことをわからないと、その光も見逃しちゃうの。



少ししかささない光かもしれない。

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