私たちの半年間に題名をつけるなら…
先輩のことを口に
するようになってから
竜也はあまり笑わなくなった。
そんな竜也の変化さえ
気づけなくなるくらい…
私は先輩の話ししか出来なかった。
竜也をどんどん
追い詰めてしまっていった。
ある日竜也が急に泣き出した。
今まで流したことのなかった
涙を見て、胸が苦しくなった。
「俺、もう限界。
みほが毎日毎日、先輩先輩って
楽しそうに話すの見てて
やっぱ俺じゃあダメだって
思った。みほは鈍いから
俺の強がりにも
気づいてくれなかったしな。
すげー先輩に嫉妬してんだよ。
俺のみほなのに…
みほは俺を見ていない。
みほが見てるのは、俺じゃなく
あんたなんだよって…
すげー悔しい。
ごめんみほ。
俺達終わりにしよう。」