私たちの半年間に題名をつけるなら…
初体験
ちあきがおかしなことを
言い出してから…
私の頭の中も、おかしなことで
いっぱいだった。
竜也は私の変化に気づくのが早い。
何でもお見通しって感じ。
さっそく竜也に気づかれた。
「お前最近おかしくね?
一緒にいても落ち着きないし
なんかあったのか?」
鋭いなぁ〜竜也は。
こんなとき、ちあきだったら
自分の気持ちをストレートに
言えるんだろうなぁ〜
なんて羨ましく思った。
竜也と一つに…
考えただけで恥ずかしい。
だってまだ竜也とは
キスしかしない関係だし
竜也も全然手出ししてこないし
もしかしたら
そんなことしたくないのかも。
もしそうだったら
一人で想像して、ニヤニヤしてた
自分はまるでバカじゃん。
あぁ〜なんか急に不安になってきた。
竜也の気持ちが知りたい。
でも…怖い。
あぁ〜モヤモヤするぅ〜。
あれ…
これは涙?
何で私、泣いてるの?
竜也がビックリしちゃうじゃん。