黒の世界

初めて私が見た時のソウキの冷たい印象とは、大分違う。



しばらくその顔を見つめていると、



「……っ」



唇に何かが触れた。



直ぐにそれは離れたが、熱とその余韻はまだ残ったままで。


…え?



「可愛い顔してんじゃねぇぞ」


キス…?


私の唇に触れたのは、紛れも無いソウキの唇で…
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