黒の世界
怖がっていた人達は思った以上に優しかった。




「ナナさん、こんにちは」



なぜたかわからないけど私にまで挨拶してくるイカツイ男達に、


「あ…ありがとう?」



緊張しすぎて意味不明な返し方をしてしまった。



「ありがとうってなんだよ?馬鹿じゃねぇの」



ガチガチに固まる私にソウキが言う。


「だって…私にまで挨拶してくるとは思わなかったから…」
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