黒の世界
「あんまり見るな」



「あ…うん」



そう答えたにも関わらず、やっぱり視線は栞さんの所へいってしまう。



食い入るように見ていると、



「あら?あなたは誰の女?」



栞さんと目があった。



「奏の彼女?」



「冗談言わないで下さいよ。こんな普通な女、彼女にするわけないじゃないですか」

< 80 / 260 >

この作品をシェア

pagetop