黒の世界

睨みを効かせる奏が何だか面白くて笑うと、さらに睨まれた。


「秀…どこに行ったんだろ」



「…女のとこだろ」



「女!?秀にもやっぱり彼女がいるんだね。結構カッコイイし」



「は?ちげぇよ。あいつにはそんな女いねぇよ」



「え?今自分で女の所だって言ったじゃん」



「特定の女はいねぇって言ってんだよ」


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