黒の世界
別れようとは思わないの?



…複雑だ。





「あっ、秀」



「ただいま」


帰って来た秀がニコッと笑う。


「…っわ!」


秀がそういう行為をして来たんだと思うと、反射的に顔を逸らしてしまった。


その拍子に、手に持っていた缶ジュースがこぼれる。


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