黒の世界

「ゴ…ゴメン!」



慌てて床にこぼれたジュースを拭いていると、



「変な事考えてんじゃねぇぞ?」



奏が私に耳打ちする。


「だって…奏が変な事言うから…」



「俺は本当の事言っただけだぞ?」



真っ赤になる私を見て奏は笑う。


コイツ…


楽しんでる…



「ん?何?何の話?」



キョトンとする秀が、悪魔のように思えた。
< 98 / 260 >

この作品をシェア

pagetop