☆車椅子のお姫様?!☆

田舎でもなければ
都会でもない、かといって
都内に出るのにはさほど苦労しない、そんな町であたしは育った。
皆と同じ――

それがあたしの永遠の願いだった。

1995年12月

両親の期待に大きく反した赤ちゃんが産まれた。

背骨が異様に反り返り
未熟児の女の子――

魅亜-みあ-
そう名付けられた赤ちゃんは
いわゆる“障害児”だった。

知的障害こそ無いけど
詳しい前例はなく、
骨の未発達などの症状があり
歩行は厳しいとまで言われた

でも二歳頃になると不安定ながら歩きはじめて母に厳しく育てられる。

―あの頃は

自分がみんなと違って
歩き方がおかしなことをそんなに気にもしなかった。

性格はとても明るいといわれていて
唯一のとりえでもあった。







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