☆車椅子のお姫様?!☆


その夜、

あたしはお母さんと三つ年上のいとこと浴衣を買いに行った。



あたしは浴衣が簡単に着られるわけじゃない。

背骨がまがっていてお腹側が突き出ているため帯が絞められない。
だから毎年じんべいを着ていた。
でもなんか浴衣も頑張れば着られると思ったからお母さんにむりを言って連れて来てもらった。

でも

なんで百合子がいるの?

ちいさいころから百合子と私は比べられてきた。

百合子は私が望むものすべて持っていた。

すらっとのびた身長、

整った顔立ち、

はっきりした性格に

同情をかうには十分な生い立ち。
しかも成績は常にトップ。

はぁー
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