心の中の宝物
私の言葉にみなみは走って帰って行った。
「みなみ!」
私は大声で呼ぶけど行ってしまった。
どうしよう・・・
私やばい事言っちゃった・・・よね?
みなみも大事だけど亜美も大事なんだもん。
「お前何ゆってんだよ。」
武が私を殴ろうとした。
私はとっさに目を閉じる。
あれ?
痛くない。
そっと目を開けるとコウちゃんが武を止めてくれていた。
亜美も片手で私の事を守ってくれている。
「離せよ。こいつはみなみの事を傷つけたんや!一発殴らせろよ。」
その言葉でコウちゃんが武を殴った。
「きゃっ」
「何すんだよ。」
「お前は馬鹿か。女に手上げようとするんじゃねぇよ。お前にとってみなみは大事な彼女かも知れない。けど・・・桜も大事な友達だろ。」
「そうやけど・・・」
「これは桜とみなみの問題だ。お前が入ろうとするんなよ。わかったな?」
「・・・うん。」
武はまだ納得してない様子。
私の・・・私のせいだ。
私が自分の事しか考えてなかったから。