心の中の宝物


「座りな。」


ここ・・・準備室に着いた私たちは先生が用意してくれたであろう机の前に向かい合わせで座った。



本当だったら今頃どきどきしながら補習を受けていたのに・・・



私は未だに泣き続けた。

先生は私が喋りだすまで黙っている。


「補習しよ?」


私は涙を拭いて真っ直ぐ先生を見た。


もう先生に迷惑はかけたくない。


てか、醜い自分を見せたくなかった。



「え?」


「せっかく来たんだし教えてよ。」



先生はまだ戸惑っていた。



「せんせー?」


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