心の中の宝物
「・・・くら。桜!」


「え?コウ・・・ちゃん?ここ・・・どこ?」


「保健室だよ。桜倒れて大変だったんだぞ?」

「お・・・母さんとお父さんは?」

「何言ってるんだ?それよりその涙・・・。」

「え?」


目に手を当てる。

私泣いてるの?


「あら~目覚めたの?」


ちょうどそのとき保健の先生が入ってきた。


「斉藤君。夢梨さんも目覚めたことだし、あなたは教室に戻りなさい。」

「はい。じゃ、ごめん。後でな。」

「う・・・ん。」

コウちゃんは保健室から出て行った。


まだ夢の中にいるような感じがする。


頭痛い。



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