心の中の宝物
「俺ってそんなに頼りにならない?そりゃー俺は・・・聞いてやる事しかできないかもしれないけど、やっぱり夢梨さんには笑顔で居てほしいと思う。役に立ちたいと思う。なぁ、何があった?」
先生の真剣なまなざし。
先生。
私の事そんな風に思ってくれるの?
私問題ばっか起こすのにそれでも心配してくれるの?
「私・・・先生にいっぱい迷惑かけてるよ?」
また涙が出てくる。
私先生に会って涙腺緩んじゃったよ。
「迷惑だなんて思ってない。言ってみ?」
先生の優しい声。
この声は私の素直じゃない性格を素直にしてくれる。
「私みなみにも亜美にもひどいことしちゃった。」
私はゆっくりゆっくりさっきの出来事を話した。
何回も詰まったし思い出したら涙が止まらなかった。
でも頑張って最後まで話した。
「私はやっぱり弱虫なんだ。もうどうしたらいいかわからない。」
本当はわかってる。
でも行動に移せないだけ・・・