心の中の宝物


ちゃんと言えた。


良かった。



今はHRの時間。


でも武どうしよう。



今日も来た時私だけ無視だったし・・・


さっきの出来事を思い出してため息をつく。



ぼーっとしているとHRが終わった。



「みなみ行こっか。」


私たちは携帯だけを持って席を立った。



「頑張れよ。」


コウちゃんは私の背中を押してくれた。



「お前らどこ行くん?」


武はチャイムギリギリで来たから知らない。



「一時間目さぼるね。」

「え?」


私たちは後ろのドアからこっそり出た。


「ちょ、待ってや。」

「仲直りぐらいさしたれよ。」


止める武をコウちゃんがなだめていた。



ありがとう。
コウちゃん。


また話すからね。
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