心の中の宝物
こんこん


「はい?」

「夢梨です。」


がらっ

「だ、大丈夫?」

勢いよくドアが開き先生の心配そうな顔。


「ぷっあはははは。」

私は耐えられなくなって笑った。


「え?何?」

「だ、だって先生・・・心配しすぎなんだもん!」


はーはー

お腹痛~い


「でも倒れたって。」


「大丈夫だよ。でも今日は、帰れって言われたから帰るね。」


「う、うん・・・お大事にな?」


「?何いきなり先生らしくなってんの?」

「俺先生だよ?」

「だって昨日はあんなおどおどしてたのに今日は普通じゃん。」


昨日の先生のおどおどぶりを思い出す。


「昨日は緊張してたんだよ。でももう大丈夫。」


本当かよ・・・


「だと思う。」


「あはははは。じゃあ帰るね。」


「正門まで送るよ。」


「いいよ。どうせ一旦教室に荷物取りに行かないとだめだし。」


「大丈夫か?」


「うん。先生ばいばい。」


「おう!」


先生おもしろすぎ。

やっぱいいかもー



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