心の中の宝物
残る一人は・・・

「絶対怒るよ。この人。」

いや・・・待てよ。

今あの人授業中じゃない?

じゃあメールで済ませちゃおう♪

ちょっと喋れないのは残念だけどさ。

あの人怒ったら怖いもん。


私はあの人・・・神崎先生にメールをする事にした。

送信:神崎先生
電話出れなくてすいません。
寝てました!
2,3日休みます。
もしかしたら一週間になるかもだけど・・・
ごめんね。


送信♪っと-

暇になったな。

どうしよう。

そう考えていると一本の電話が入った。

ぷるるるる♪ぷるるるる♪


「うわ!神崎先生。授業なかったんだ。」

私はゆっくり電話に出た。

「ただいま留守にしています。ぴーという発信音の後にご用件を言ってください。」

「何の真似だ?」


やっぱ怒ってるよー

「ほんのじょーだんだって!そんな怒んないでよ。」

私はふざけてみた。


「あのメールどう言う事だ?昨日あの人達に会って何か言われたのか?」

すぐ用件に入る先生。

やっぱ冗談では切り抜けれないか。

少しぐらい雑談してくれてもいいのに・・・

「別に何もないよ。ただ亜美の過去について教えてくれただけ。私は亜美を救いたい!だから亜美が見つかるまで私・・・学校には行けない。私のせいなんだもん。私が今動かなかったら亜美の事を一生救えないと思う。だから許して?後で補習でも何でもちゃんと受けるから。」

先生は何も言わない。

やっぱりだめ?

でも先生がだめと言っても私の気持ちは変わらない!

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