心の中の宝物
「やっぱ大きいなー」

「そうかな?でも今日から亜美の家でもあるんだよ?」

私たちは前と同じく二人乗りで家まで来た。

今日は日曜日みたい。

電話した時に気付いたんだけどね。(笑)

お父さんもお母さんも家にいる。

「そっか。でも緊張する・・・」

「大丈夫だって。入ろっか。」

「う・・・ん。」


亜美は本当に緊張してる様子。

そりゃー

私の話聞いてる限り怖いよね。

別に怖くはないんだけど・・・

気に入ってくれるといいな。


私は勢いよく玄関の扉を開けた。

「ただいま~亜美連れてきたよ?」


ばたばたばた

「おかえりなさーい。まあ、こんにちわ。いらっしゃい。」

「よく来たな。」

お母さん。

お父さん。

総出で出迎えてくれなくても・・・


「初めまして亜美と言います。あの・・・これからお世話になります。」

「まあこんなところで長話もなんですしリビングで話しましょ。」

「そうだね。行こう。」

「うん。」


なんか私まで緊張してきた。

でも亜美の顔さっきより嬉しそう。

私の気のせいかもしれないけどそう思っていいよね?
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