心の中の宝物
｢はい。どうぞ。｣

私たちはリビングの食卓に並んで座った。

涼しい～


お母さんは私たちにオレンジジュースを出してくれる。

今飲みたい気分だったんだよね。

外すっごく暑かったもん。

やっぱり夏は涼しい部屋でオレンジジュースだな。


｢話は少し聞いたよ。桜の事でいろいろありがとうな。｣

｢いえ。私こそこんなんなのに･･･ありがとうございます。｣

｢いいのよ。私たちも家族の一員が増えて嬉しいんだから。｣

｢家族･･･｣

｢そうだよ。私たちはもう家族なんだよ。｣

亜美の目から涙が落ちる。

｢あ、亜美？｣

｢ごめん。嬉しくて･･･こんなに暖かい気持ちになったの久し振り。｣


亜美は知らないよね。

亜美が私たちの家に来てもっと家族の雰囲気が温かいものになったんだよ。


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