心の中の宝物
―次の日

私は亜美を起こさないように用意し、少し早く学校に行った。

向かう先は数学準備室。


「先生。入るよ~」

部屋のドアを開けた。


あれ?

いない・・・

まだ来てないのかな?


私は先生の机に座って待つことにした。

ここが先生の机かー

なんかないかな。

私は引き出しを開けたけどやっぱり閉める。


あったら怖いし・・・

やめよう。

その時横のドアが開いた。

「遅いわよ。神崎君。」

私は先生気取り。

「え?夢梨さん。」

「早く座りなさい。」

「え?あっはい。」

いつもと逆の席。

先生動揺しまくりー

「ぷ。あはははは(笑)何本当にしてんの?」

「え?あっはは。」

「はい。交代。」

「うん。」

席を交代する。

やっぱり私の席はここなんだよね。

変わる事のない場所。
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