心の中の宝物
「はい。これ・・・私たち三人からの引っ越し祝い。」

みなみは亜美に紙袋を渡した。

「え?あ・・・ありがと。開けてもいい?」

「うん。」

亜美は中のものを取り出した。

それは亜美に似合うポーチだった。

「何がいいかわからなくて・・・」

「ありがとう。すっごく気に入った。えっと・・・武君とコウちゃんだっけ?二人ともありがとね。」

「いや・・・いいよ。」

武緊張してるし・・・

「武~亜美が綺麗だからって緊張しすぎだよ?」

「桜!うるさい!」

「みなみというものがありながら-この~」

「うわ~!!!やめろ~」

みなみと武でじゃれあってるし・・・

「こんなんだけどよろしくな。」

「ううん。なんかこういう雰囲気久しぶりだから・・・なんか新鮮。」

亜美・・・

良かった。


私たちは夜遅くまで語り合った。

他愛もない話。


みんなとこんな長く喋ったのは久しぶりで本当にあっという間だった。


亜美に会って私の生活はとても暖かいものになった。

そして・・・

神崎先生も・・・

本当にお世話になったな。

何かお礼した方がいいのかな?

また聞いてみよっと。


こうしてすごく長かった一学期は幕を閉じた。
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