心の中の宝物
次の日。

私は自分の教室にいた。

一番乗りで一番後ろの窓際。

今日は教室で授業なんだってー

なんでわざわざするかな?

は~


私がボーっとしていると補習生がぞろぞろ入ってきた。

みなみたちあるのかな?

でも言ってなかったしな。


「桜。」

「え?」

横を見るとコウちゃんが隣に座ってきた。

「早いね。」

「え?なんでコウちゃんが?」

「補習俺も引っ掛かっちゃってさ。」


嘘・・・

だってコウちゃんって頭良かったよな。

決して赤点を取るような人じゃない。


「俺今回やばくてさ。誰かさんのせいで!」

コウちゃんが私のことを軽く睨む。


「え?私?」

「さーな。」

何その反応。

もう訳わかんないし・・・


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