心の中の宝物
「何?」

私は嬉しさを隠してぶっきらぼうに答える。

本当かわいくない性格。


「今日全然話し聞いてなかっただろう。」

先生が私の頭をポンッと叩く。

先生

私はその動作だけでドキドキするんだよ。

先生は私の心臓を動かす天才だね。


「明日の授業はちゃんと聞いておくように!補習追加は嫌だろ?」

「うん!」

本当は結構良かったりするけど・・・

「じゃあそれだけだから。また明日ちゃんと来いよ。」

「来るって。じゃあね。」

私は後ろのコウちゃんを見て行こうとした・・・

ってあれ?

コウちゃんいない。


キョロキョロ辺りを見渡すと前のドアにコウちゃんを見つけた。

「ごめんねー」

「いや・・・いいよ。帰ろうか。」

「うん。先生ばいば~い。」

「はい。さようなら。」

私とコウチャンは教室を出た。

後一回顔見たかったな。

そんな事を考えてるとコウちゃんが口を開いた。

「なぁ、今からどっか行かない?」

突然のコウチャンの誘い。

「いいよー最近全然遊んでなかったし私も遊びたい!」

「どこ行きたい?」

「んー・・・カラオケは?」

私とみなみと武とコウちゃんと行くいつもの場所のひとつを口にした。

だって最近行ってなかったし?

「了解!じゃあ行こうか。」

私たちは学校を出てカラオケに向かった。
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