心の中の宝物
「夢梨?夢梨!!!」

「え?あ・・・な、何?」

びっくりしたー

「何ぼーっとしてんだ?」

「何もない。」

「じゃあ早く解きな。」


そうあれから五日。

長いような短いようなの補習授業が終わり今日からまた個人授業。

と言ってももう少しで終わるんだけどね。

嫌だな・・・

でも夏休みは嬉しい♪

それに最終日は

むふふふふ。

「何にやついてんの?」

「にやついてないし。」

わたしはまた問題を解き始めた。


「先生?」

「何?」

「最終日何処に連れて行ってくれるの?」

「秘密。」

「教えてくれたっていいじゃん。」

ぼそっとこぼした私の声。

先生には聞こえてたみたい。


「楽しみが半減するだろ。」

「もう!」


気が散って勉強どころじゃないって。


本当に楽しみだな。



だって先生と生徒が一緒に出かけるんだよ?

しかも好きな人と…

夢みたいだよ。
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