心の中の宝物

あっという間に五教科が終わった。


「丸つけするからちょっと待ってろ。」

「は-い。」

って何しよ,,,

私は何もすることがないのでじっと先生の方を見ていた。

やっぱかっこいいな-

彼女いないのかな?

いないよね。

「…」


先生の丸つけの音だけが教室に響き渡る。


─10分後

先生の手が止まった。

「ゆ、夢梨?」

先生は驚いてるような混乱してるような声を発し、私の前に来た。

な、なんだ?


「どうしたの?そんなに悪い?」

「違う!その反対だ。合計485点。よくやったなー」

先生はそう言って私の髪をぐちゃぐちゃにした。

「ちょ、やめてよ。」

先生喜びすぎ…(笑)


「先生の教え方がうまかったんだな。」

私の頭から手をおろし先生は威張ってそんなことを言う。


「違うよ。私の実力だって。」

「俺の才能」

「私の実力」

「ぷっあははははは。」

私と先生は同時に笑い合う。


頑張って良かった。

私また先生が喜んでくれるなら、勉強頑張るから。

また一位取り戻すから。


そう心に誓った。
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