心の中の宝物
――がらっ


「うわっ知らないやつばっか。」

武に同感。

本当に知らない人ばっかり・・・。

こんな中やっていけるのかな?

「私、みんながいて良かったよ。」

「だな。」

本当に心からそう思う。


私たちは黒板を見て自分の席を確認した。

私はっと・・・窓際の一番後ろ。

前は、やっぱりみなみだ。


黒板を見てある人がため息をつく。

「は~」

この光景前にも見たことがあるぞ?

「コウちゃん、どうしたの?」

「だって、俺いっつも一人席離れてるもん。」

あっそうだ。


私は去年の新学期を思い出す。

コウちゃんは、去年も今年と同様に真ん中で私らは窓際で近かった。


「あはは。遊びに行ったげるって。ね?」

「うん。」

「そうやで。俺とコウの間に二人人おるだけやん。まあそんな離れてないんちゃう?」

「…そうだな。」

「それに、すぐ席替えするって。そのときは仕組もうね。」

「だね。じゃあ、席行こう。」

私たちは自分の席につく。

私の前がみなみ。

みなみの横が武。

武の二つ隣がコウちゃん。

コウちゃんもマ行だったらなー


一人でそんなことを考えていると放送がなった。





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