心の中の宝物

「どうぞ。」

「おじゃましまーす。」

亜美の家はマンションの3階。
私は一軒家だしマンションの中に入った事がなかったのですごくきょろきょろしてたと思う。

「一人暮らし?」

「ううん。お父さんと二人暮らしだけど、どこで何してるんだか・・・。」

「え?」


亜美も私と同じ環境なの?


「ねぇ、亜美の事を教えて?」

「いいよ。そんなの!」

「いいじゃん。私も聞いてもらったし、友達のことは知りたいもん!」


私はすごく自分勝手だと思う。


でも・・・

私は亜美に聞いてもらって気持ちが楽になったから私も聞いてあげたいと思った。


「長くなるよ?」

「今日は徹夜だね。」

私は時計を見た。
今は夜の8時。

ぐー・・・

私のお腹がなった。

そういや、昼食べたっきり何も食べてない。

「あは。なんか作ってあげる。」


亜美はキッチンに立った。


「料理できるの?」

「まあ、基本的なものは。座って待ってろよ。」

「はーい。」

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