心の中の宝物
｢桜知り合い？｣

亜美が聞いてきた、

｢し、知らない。｣

私は知らないふりをして前を向きなおした。

でも内心ビクビク。


｢それでさっきの話なんだけどね～｣

私は冷静さを保つ。


その時いきなり腕をつかまれた。

すごく強い力。

｢ちょっ、離してよ!誰あんた。｣

私は立たされ連れて行かれそうになったがまだ知らない人の振りをする。


｢ちょっとあんた桜の何？手離しなよ。｣

そんな私と先生のやり取りを見て亜美が中に入ってくれる。

ありがとう。

でも先生は引き下がらなかった。

｢俺はこの子の担任だから。｣


神崎先生はそう言って手の力を強める。

すっごく怒ってるよ。

怖いし･･･

｢ちょ、もう!痛いって!亜美、みんなごめん。後で連絡する。｣

私は亜美たちにそう言って先生に連れられた。
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表紙・目次

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