心の中の宝物
「この2ヶ月何してた?」

先生の声はまだ怒り口調。

優しそうな人に限って怒ると怖いんだよね。

「先生には関係ないよ。」

私は反抗したくなった。

反抗期かな?


「何してた?」

先生は真剣な眼差しで私を見る。

私から目を離さない。


この目を見ると吸い込まれそうになる。

「・・・友達の家にいた。」

私は素直に答えた。

はい!

反抗期終了(笑)

「友達って・・・さっきの子達?」

先生の声は少し優しくなった。

「そうだよ。」

「もうあんな子達と関わったらだめだ。悪いほうに影響される。」

この言葉はすっごく頭にきた。

「は?先生にあの子らの何がわかるの?私はあの子らに救われた。悪く言わないでよ!」

いきなりの私の大声。

部屋に響いてるし・・・

先生も驚いている。

私は今まですごく良い生徒だった。

だけど大事な友達の亜美らのことを悪くは言われたくなかった。









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