心の中の宝物
「桜?」
「亜美、ごめん。私帰るって言っときながら寝ちゃって・・・本当ごめん。」
私はすごく謝った。
「もういいから。今どこにいるの?」
「先生の家。」
「え?先生って男だよね?大丈夫?」
私はちらっと新聞を読みながらコーヒーを飲む先生を見た。
「大丈夫だよ。もうちょっとしたら帰るね。」
「うん。待ってる。」
「本当にごめんね。」
私はもう一度謝って携帯を切った。
「大丈夫だった?」
先生は新聞をたたみ横に置いた。
「うん。ところで先生学校は?」
「今日土曜だよ。」
「え?そうなんだ。」
学校に行かないと日にちの感覚なくなるよ。
私はまたご飯を食べだした。