心の中の宝物
「お茶どうぞ。」

「ありがとう。」


先生はお茶を一口飲む。


「桜に親と会う勇気与えてくれてありがと。それを私が出来なかったのは悔しいけど。」

「その気持ちだけで充分だと思うよ。夢梨さんは君にすごく感謝してると言ってた。君と出会えて良かったって。」


「そっかー良かった。」

亜美は小さくため息をつく。



「もし今日話し合って家に戻る事になるかもしれないから・・・」

「え?なんで?」

「やっぱり学校に通うには家からの方がいいし。」

「そんなの桜が決める事だろ?」

「だからもしもの話だよ。もしそうなったら君はちゃんと夢梨さんを送り出せる?」

「それは・・・」

「夢梨さんの為なんだよ。」



部屋がしーんとなる。



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