心の中の宝物
――がちゃ
私たちは親の待つリビングに向かう。
リビングに入る時に私はぱっと手を離した。
「誤解されたらだめだから。ありがとう。」
私はそう言ってリビング入った。
中にはお母さんとお父さんが一緒に机に座っていた。
「こんにちわ。朝電話した桜さんの担任の神崎優と申します。」
先生は頭を下げた。
お母さんとお父さんも立って頭を下げる。
お母さんとお父さんは頭を上げると私の様子を見て驚いた。
「桜。その格好・・・。」
そりゃー
驚くよね。
最後に会った私は黒髪でメイクも薄かった。
でも今の私は、金髪でギャルメイク。
「お前先生にまで迷惑かけて!」
お父さんは私の事を殴ろうとする。
私は目を瞑った。
が、殴られなかった。
ゆっくり目を開けると先生がお父さんの腕を持っていた。