心の中の宝物


――がちゃ


私たちは親の待つリビングに向かう。



リビングに入る時に私はぱっと手を離した。


「誤解されたらだめだから。ありがとう。」



私はそう言ってリビング入った。




中にはお母さんとお父さんが一緒に机に座っていた。




「こんにちわ。朝電話した桜さんの担任の神崎優と申します。」

先生は頭を下げた。


お母さんとお父さんも立って頭を下げる。



お母さんとお父さんは頭を上げると私の様子を見て驚いた。


「桜。その格好・・・。」



そりゃー

驚くよね。


最後に会った私は黒髪でメイクも薄かった。


でも今の私は、金髪でギャルメイク。



「お前先生にまで迷惑かけて!」



お父さんは私の事を殴ろうとする。


私は目を瞑った。



が、殴られなかった。




ゆっくり目を開けると先生がお父さんの腕を持っていた。
< 71 / 187 >

この作品をシェア

pagetop