心の中の宝物

寂しい家

はあー

今日は何しよ…。


私は、いつも学校に1時間以上も前に来ている。

別にすることもないんだけど…

家にいたくないんだよね。


私の家は、お父さんお母さん私の三人家族で二人とも働いているから小さいときから私はいつも家で一人だった。

でも、仲はすっごく良くて土日や私の誕生日などの記念日には、絶対早く帰ってきて三人でご飯を食べた。

私が中学にあがる頃にはそれが少なくなり今は顔をあわすことがほとんどなくなったてるけど…

一人の家にはいたくなかった。


｢桜〜おはよう♪いつも早いねー｣

突然前から声がした。

｢えっ？あっみなみ～おはよう。｣

いつのまにか教室は騒がしくなっていた。

あれ～？

私何やってたのだろう･･･。

｢どうしたの？桜。顔真っ青だよ？｣

みなみが心配して顔を覗き込んでくる。

｢なんでもないよ。ちょっとぼーっとするだけ!｣

みなみにはとても大きい悩みとか言ったことがない。

何だか恥ずかしいし、自分で何とかできるし。

みなみはよく相談してくれるけど･･･。

私は相談にのるほうがいいよ。

信頼してないのかな？