月華に散りゆく者達
「あいつ朝から元気だよな?」

 歳三が言う

「あれ位じゃないと総司じゃないよ」

 総司が歳三に笑顔で返す

「指揮官任務の話し聞かせてよ」

 指揮官の部屋に入り言う

「おお、来たか?君への任務は護衛任務だ」

 指揮官が言う

「護衛?誰の?」

 総司が首を傾げて指揮官に聞く

「君には江戸で今凄腕を持っている陶芸家の護衛をして貰う」

 指揮官が説明する

「何か面白そうだな」

 総司が笑顔で言う

「その陶芸家は村の団子屋に居る、紫の服を着ている」

 総司に指揮官が言う

「おう!」

 総司が返す

「江戸でその陶芸家に引けを取らない他の陶芸家が新作を狙って
 動いている!その陶芸家の刺客を退けながらこの村から
 隣の町まで護衛して欲しい!この村に仕事場の一つがあり
 新作を無事納品したらまたこの村まで護衛しながら
 帰って来れば任務終了だ」

 指揮官が続けて説明する

「分かった」

 総司が頷く

「名前は五介と言う、団子屋に着いたら紫の服の男を
 探し五介と言う名前か聞いて探し当てろ」

 指揮官が総司に言う

「分かったよ、じゃあ行って来るよ」

 総司が部屋を出ようとする

「必ず成功してくれ」

 指揮官が言う
 
< 159 / 302 >

この作品をシェア

pagetop